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壁や天井の小さなシミを放置すると大変なことに・・・ | 大阪府堺市で住まいのリフォーム・耐震リフォーム|株式会社SAMです。

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壁や天井の小さなシミを放置すると大変なことに・・・

「和室の土壁にこぶし大の丸いシミが
2つできてるのですが・・・
ついでの時に一度見にきてもらえ
ないでしょうか?」

お得意様からお電話が入りました

室内に小さなシミがつく現象は
何らかのサインです

放置しておくと
とんでもないことが起こる可能性が
ありますので注意が必要です

シミが出来る原因は5つ以上ある!?

私が過去に経験した壁や天井に
シミが出来る現象は下記のとおりです

①雨漏れによるシミ
②室内の結露による壁のシミ
③壁内部の結露による壁のシミ
④排や給水の漏れによるシミ
⑤鳥獣が原因のシミ

等です

木造の建物の場合、
木や石膏ボード、土壁などで
出来ているので、それらは
ある程度水分を吸ってくれる
性質を持っております

したがって、少々の水分では、
表に出てくることはないので
かなりの量の水分がそこに集中した場合に
表にシミとなって現れます

だから、シミが出来るということは
たくさんの水分が出ているという
何らかの異常が出ていることが多い

 

原因は水だけとは限らない!
鳥獣のしわざかも・・・

 

天井のシミで驚いたのが
イタチが天井で死んでいたときです
死体から水分が出たのでしょうか
それがシミになっておりました

そのほか
ネズミ、へび、コウモリ、小鳥
の侵入を目撃しました
近頃では、職人から屋根裏に住み着いた
アライグマファミリーの捕獲を
したのも聞きました

新しい洋風のお住まいは
イタチが入ってくるような
隙間はほとんどないのですが、
和風のお住まいか、30年以上前に
建築されたお住まいには鳥獣が
入る隙間が普通にあります

別に山に近い住宅というわけではなく
普通の住宅街でもこのようなことが
有ります。
それらの鳥獣の死骸や尿がシミの
原因の場合もあります

獣匂がする、糞がある、
家の周りにコウモリや
鳥がよく飛んでる
足音のようなものが聞こえる
などがありましたら鳥獣の住家に
なっているかもしれません

 

窓を開けないとシミが出来る

 

「2階の和室の土壁の一部に
シミが出てきた」
というご依頼が来ましたので
現場調査をすると
雨漏れや鳥獣、排水など原因が
特定できなかったので

「一時的なものだったかもしれない」

ということで様子を
見ていただくことになりました

しかし、数か月後再度電話があり
再度訪問してみると、

「2階の和室の壁全体にシミが出てきており
畳も反り返り陥没してきた」

という状況でした

ここまでひどくて
雨漏れや水漏れが無い・・・

という状況とお部屋全体に
できるということを考えると
室内の湿気がこもり結露して
壁に付着してこのようになったことが
考えられました

お客様にお部屋の使用状況を
かくにんすると、

①2階はほとんど使用しなくて

②窓は締めぱなしだった

③久々に2階に上がったときに
 気が付いた。

ということでした

使用状況を確認してほぼ間違いない
ことを確信したので
窓はできるだけ毎日開け閉めして
換気を行うことをお勧めしました

1か月後確認すると、シミが減って
その後増えることもなかったので
解決となりました

 

結露でも厄介なのが壁内の結露!

 

壁内結露は比較的新しい家やリフォーム
したお住まいに多くあらわれる現象です

現在の外壁の構造は
通気工法という工法で
壁内の湿気を外部に排出するという
工法が取られている

サイディングという言われる
模倣タイルパネル、模倣塗り壁パネル
という材料が1990年ぐらいから
使用されるようになり
今では基本的な外壁の仕様になっており
サイディングになってから
通気工法が採用されるようになりました

さらに、高気密住宅の場合は
気流止めという
壁内の風の流れを止めることも
行われておりますので
室内の湿気が壁内に入らないように
処置をしなければ、
壁内に入った湿気が抜けなくなり
壁内結露が起こります

そして、
壁内結露の原因探求は壁を
解体しなければ判明しないことが多く
しかも、ひどくなってからしか
表面に現れてきませんので
厄介な要因と言えます

対策としましては、
リフォームでサイディングや
断熱工事を行う際は、
壁内の防湿対策を業者さんに
お任せして、
十分ご説明を受けておくしか
ありません

「このリフォームをするとき
壁内の結露対策をした方がいいと
聞いたのですが?」

など聞いてみて対策をどのようにするか
確認しておきましょう。

 

晴天時に現れるシミは
排水の漏れの可能性が高い!

 

次は排水の漏れによる小さなシミですが
排水管が破れたり、外れたりして、
完全に漏れる場合は
小さなシミではなく、1階の天井から
水滴が垂れるぐらい水が漏れますので
直上階の一つ一つの水道を順番に
水を流していけば
どこの排水が漏れているかわかります

ちなみに水道水の漏れの場合は
ずーと漏れていますので
水がどんどん滴り落ちますので
シミ程度でしたら排水の方が圧倒的に多い

こんなケースもありました
排水の漏れというのは、
外壁側ではなく、
建物の真ん中なので
直上階の洗面台から漏れている
可能性が高いとわかったのですが
いくらやっても漏れない???

そして、考えた挙句、
洗面ボールに栓をして
満タン近くになったらあふれ防止の
排水口に水が流れていったそのとき
下の階から
「出たー」という声が返ってきて
原因確定したまれなケースもありました

小さなシミも大きなシミも
一番多いのはやっぱり雨漏れ

 

雨漏れの原因探求で難しいのは
小さなシミの場合です

通常の雨漏れは雨天時に
天井や壁が濡れて漏れている箇所が
特定でき大体わかります

難しいのはときどきしか出ない
小さなシミの雨漏れ

風の向きや集中豪雨、
雨量の多い長雨など
条件がそろわなければ漏れない雨漏れ
もあります

シミが出来る雨漏れはいい雨漏れ!

内壁と外壁の間は約10cmの空洞部分があり
その中を伝って床下まで流れてしまい
シミとなって現れず
気が付かないことがあります

一度雨水の通り道が出来ると
同じ場所を通るので何度雨が降っても
あまり表には出てこないのです

又、浴室の上で雨漏れしている場合
浴室は普段から濡れているので
雨水で濡れていても
気付きにくいことがあります

この例のように気付かないのは
不快な思いをしなくていいのですが
その間、壁の中を雨水が通り抜けており
床下や壁内が湿っている状態が
何年も続くことになります

こうなると、気付いたころには
お住まいの大切な骨組みである
柱やハリ、土台、筋交いが
腐朽してしまっていて

酷い場合は白アリがわいて
お住まいが傾く場合もありますので
見えない雨漏れは非常に危険です

小さなシミでも放置すると
大変なことに・・・

最近の事例では、
小さなシミは一応でておりました
上記の例のように壁の中を通って
床下まで行っていたら危険なので
床下を点検しようと点検口を
探すために畳を順番にめくりました

4枚目をめくったとき、
ちょうどシミが出来た壁の
真下の畳ですが
裏の一部が真っ黒で
床板も一部真っ黒でした


壁の中を伝って畳の下にまで
雨水が行っていたのです

雨漏れの箇所を探すと
真っ黒の畳の箇所の真上はベランダで
ベランダの排水口の配管がボロボロに
なっておりました

ベランダには屋根があるのですが
その屋根の雨樋の水をベランダの
排水溝に雨樋で流しておりました

したがって少々の雨でもベランダの
排水溝は雨水にさらされることになります
この樋を取り急ぎ外側に流す
ようにしまして
吹き降り雨以外はベランダの床に
流れないようにしました

あとは、ベランダの防水工事をして
排水口に改修ドレンという部材を
取り付ければ解決すると思われます

 

このように小さなシミという現象でも
放置すると大変なことになりかねないので

「お住まいの壁床天井などに小さなシミが
発生したときは調査をする方がいい」

と思います

 

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