外壁、屋根改修工事 羽曳野市
外壁補修と塗装、屋根のしっくい交換など、建物外回りを中心とした改修工事です。
築年数が経過したお住まいでは、外壁や屋根の劣化が少しずつ進み、雨漏れや下地の傷みにつながるケースも少なくありません。
今回は、事前の点検でいくつか注意が必要な箇所が見つかりました。
工事内容の概要
外壁はモルタル(セメント系外壁材)で、全体に細かなひび割れが多く確認されました。
ひび割れを補修したうえで、外壁塗装を行います。
また、大屋根のケラバ部分では、モルタルが大きく割れている箇所がありました。
この部分は下地を整えたうえで、板金で塞ぐ計画です。
吹き抜け部分には木製のFIX窓が1か所あり、長年の雨水の影響で腐朽が進み、雨漏れを起こしていました。
こちらは窓の取替を行います。
屋根は瓦屋根のため、劣化したしっくいを新しく交換します。
なお、北側の外壁はお隣の建物との距離が非常に近く、作業スペースの確保が難しいため、今回は塗装を行わない判断としました。
足場設置までの準備作業
まずは足場を安全に設置するため、既存の波板の撤去と、土間部分の養生を行いました。


その後、足場の設置工事を行っています。


外壁補修作業
足場設置後、本日から外壁の補修作業に入ります。
今回の外壁はモルタル仕上げで、無数のひび割れが確認できる状態でした。
本来であれば、浮いているモルタルをすべて撤去し、下地不良部を補修したうえで、セメントを塗り直す方法が望ましいです。
ただし、今回はご予算との兼ね合いもあり、以下のような補修方法を選択しています。
- 浮いているモルタル部分は、ビスで固定し、コーキング処理
- 幅0.4mm以上のひび割れはUカットを行い、コーキング充填
- それ未満の細かなひび割れは、コーキングの刷り込み補修
劣化状況と費用のバランスを考えながら、現実的な方法を組み合わせています。
モルタル浮き部分のビス止め補強を行いました。

ひび割れ部分のコーキング補修を行いました。

これらの作業を、約4日間かけて施工箇所全体に行っていく予定です。
外壁の補修を進めていく中で、基礎部分や外壁の一部に風化が進み、表面がボロボロ崩れている箇所が確認されました。
長年、雨水や地面からの湿気の影響を受け続けると、モルタルは表面から徐々に劣化していきます。
今回の状態では、コーキングでの補修は適さないと判断し、左官による補修を行うことにしました。


劣化している部分を整えたうえで、セメントを使って左官補修を行いました。


屋根しっくい塗り替え作業
外壁全体の補修が完了したため、次の工程として屋根のしっくい塗替えに入りました。


瓦屋根の場合、瓦そのものよりも、土台を保護しているしっくいの劣化が先に進むことが多く、放置すると雨水の浸入につながることがあります。

まずは既存のしっくいを撤去します。


劣化した部分を残したまま重ね塗りすることはせず、一度きれいに取り除いてから施工します。

その後、新しいしっくいを順次塗っていきます。
瓦の並びや下地の状態を確認しながら、均していく作業になります。

窓の交換作業
屋根工事と並行して、吹き抜け部分の窓交換も進めています。
この箇所だけ木製の窓が使用されており、外観上のデザインを優先されたのかもしれませんが、長年の雨掛かりにより傷みが進み、雨漏れの原因となっていました。

既存の窓を撤去しました。

新しい窓を設置し、室内側のプリント合板を張り替えて仕上げています。

プリント合板の施工が完了した状態です。

外観側から見ると、このような状態になっています。
あとは窓まわりのセメント仕上げを行い、外部の納まりを整えていきます。
外部でモルタルを施工する箇所については、左官下地のラスカットを張りました。

継ぎ目や取り合い部分にはコーキングを施して雨仕舞いをしています。
外部側の納まりを整えるためにモルタルを塗りました。

サッシまわりは、わずかな隙間からでも雨水が入りやすいため、形状を確認しながら丁寧に仕上げています。
あわせて、下屋根(1階屋根)のしっくいも塗り終わりました。




大屋根と同様に、既存の劣化部分を撤去したうえで新しいしっくいを施工しています。
外壁塗装
ここからは外壁塗装の工程に入ります。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄を行いました。
長年のほこりやコケ、劣化した表面の粉化物を落としていきます。

今回の外壁は掻き落とし仕上げで、これまで塗装をしていなかったため、表面の浮きや脆弱な部分が多く見られました。
塗装前にしっかりと洗浄を行い、付着力を確保することが重要になります。


この日の天気は晴れていたので、洗浄後の乾燥も順調に進み、そのまま養生作業まで行うことができました。
下地処理
下地処理に入ります。
庇や水切りなどの金属部分と外壁の取り合いに隙間が生じている箇所があったため、まずはコーキング処理を行っています。
こうした隙間は雨水の浸入口になりやすいため、塗装前に処理しておく必要があります。


続いて、外壁の状態が悪いので、シーラーとフィラーを塗布しました。
既存下地が弱っている場合、そのまま上塗りをしても十分な密着が得られません。
シーラーで下地を固め、吸い込みを抑えます。

その後、フィラーを塗り重ね、細かな凹凸や補修跡を整えていきます。

クラック補修を行った部分については、周囲の外壁に近い模様になるよう、あらかじめ凹凸を付けています。
仕上げ後に補修跡が目立ちにくくなるよう、下地の段階で調整しています。

中塗り
本日は中塗りを行いました。
中塗りでは、実際の仕上げ材となる塗料の主材を塗っていきます。
今回は日本ペイントのラジカル制御型シリコン塗料「パーフェクトトップ」を採用しました。
耐候性を考慮した塗料です。
下地はシーラーとフィラーで二層施工し、クラック補修部については三層の下地処理を行っているため、塗料が均一に乗る状態になっています。
塗りムラが出ないよう、ローラーで丁寧に施工しています。



上塗り
中塗りの乾燥を確認し、外壁の最終上塗りを行いました。

仕上げの工程になりますので、塗り残しやムラが出ないよう丁寧に進めています。


これで外壁本体の塗装は完了です。
金属部分・樹脂部分の仕上げ塗装
外壁が仕上がったあと、金属部分や樹脂部分の塗装に移りました。
外壁だけをきれいにしても、付帯部が傷んだままでは全体の印象が整いませんし、防錆や保護の意味でも塗装は必要になります。
まずは雨戸です。既存の状態では、塗膜の劣化や色あせが見られました。

表面を整え、下処理を行ってから塗装します。

塗装後はこのような仕上がりになりました。

手摺も同様に、まずは下処理を行います。

その後、塗装を施して仕上げています。

窓の上に付く庇(ひさし)や、屋根裏の通気口であるやぎり部分も塗装しました。


細かな部分ですが、こうした箇所も紫外線や雨風の影響を受け続けています。
壁際の水切りも塗装しています。
雨水を外へ逃がす大切な部材ですので、錆の進行を防ぐ意味でも保護が必要です。

電気のメーターボックスやガス管もあわせて塗装しました。

外壁と色味を合わせることで、外観全体が落ち着いた印象になります。
これで塗装工程は完了です。
大屋根ケラバ破風板の補修工事
続いて、大屋根のケラバ破風板部分です。
モルタルが割れており、このままでは雨水が入り込む恐れがある状態でした。

今回は最小限の費用で補修したいというご依頼でしたので、既存を撤去して作り直す方法ではなく、板金で覆う方法を選択しました。
まずは下地材を設置します。

その上から板金で覆い、雨仕舞いを整えました。

既存を活かしながら保護する方法ですので、費用を抑えつつ耐久性を確保できます。
状態にもよりますが、この納まりであれば今後20年程度は安心していただけると思います。
雨どいの交換工事
最後に雨樋の設置を行いました。



40年ほど経過すると、雨樋は紫外線や温度変化の影響で硬化し、割れやすくなります。
このあたりが雨樋の寿命の目安ともいえます。
部分的に取り替える方法もありますが、寿命が近づいている状態では、別の箇所が次々に割れてしまうことも少なくありません。
そのため今回は、将来的な補修の繰り返しを避けるために、全体を取り替える判断としました。
外壁補修から塗装、屋根まわりの補修、付帯部の塗装、雨樋の交換まで、外回り全体を順に整えてきました。
工事はまだ続きますので、引き続き状況をお伝えしていきます。













