リフォームで補助金と減税が受けられます
リフォーム減税と補助金を使ってリフォームするには?

リフォームで補助金や減税を受けられるということを知っておられる方も多いとは思います。
しかし、単純に大規模なリフォームをすれば補助金や減税を受けられると思われている方も多いようです
また、冊子やインターネットで調べてもわかりにくいという声もあるので仕方のないことだと思います。私も実際、セミナーを受けたり、ネットで調べたり、事務局や税理士に聞いてやっと理解することもあるので一般の方が分からないのは当たり前です
そんな方に少しでもお役に立てるかと思い、補助金、減税をお客様目線で噛み砕いてみましたのでご参考になれば幸いです
政府は何をしたいかが分かれば
補助金がもらえるリフォームが理解しやすい
さて、補助金は皆様の汗水を流して働いた税金が投入されるわけです
したがって、公的なメリットが無ければなりません。そう考えたときに
どういう国策が行われているかを理解すれば、どういうリフォームに対しては補助金や減税が
もらえるか理解しやすいと思います
● 地球温暖化対策
● 住宅の長寿化
● 少子化高齢化対策
この3つ施策に合致したリフォームであれば
補助金や減税が受けられる可能性があります
地球温暖化対策に関しては二酸化炭素を出さないために
冷暖房をあまり使わなくていいようにお住まいをリフォームする
そのためには、お住まいを大きなクーラーボックスのように
冷気や暖気が逃げないようにするすなわち断熱リフォームです
それと、冷暖房機器や給湯設備を燃費のいいものにして二酸化炭素の排出を
押さえると同時に、電気ガスなどの燃料を出来るだけ使わないようにする
住宅の長寿化は、欧米先進諸国に比較して日本の住宅の寿命が
半分以下と短すぎ、国の財産を短い期間でどんどんつぶして
しまっているので、古い住宅も長く使えるよにする
そのためには、まずは耐震補強、
そして増加する高齢者でも居住可能なようにバリアフリー化、
適切なメンテナンスとその容易さが現在の
新築の基準に近いものに作り変えること
少子高齢化対策として、子育てがしやすいように
家事の軽減できるリフォームに近年補助金が出るものが
でてきている
それと、2世帯で住めるようにして、お仕事中は
親に子供の面倒を見てもらえるようにするなど
条件はそれぞれ異なりますが、このようなものに補助金や減税が
投入されてきておりますので、これらのリフォームを考えている場合や
これらに沿ってリフォームをしたいと考えれば補助金や減税が
受けやすくなります
1.良く使われる補助金・減税制度
①窓、ドア、壁、床、天井などの断熱リフォームの補助金
A.経済産業省、環境省の.過去最高レベルの補助率!リフォーム金額の約半額補助!
部屋の寒さと窓の結露解消、冷暖房費の節減のための内窓設置
”先進的窓リノベ事業
というネーミングですが限度額200万円、補助率50%以上という、今までにない驚異的な補助金が12月中旬から始まりました
手続きやリフォーム条件も簡単で、部屋が寒い、窓が結露する、冷暖房費を下げたいなどでお困りの方は、ローンを組んで行ってもメリットのある補助金です
具体的には、既存の窓の内側にもう一個樹脂枠の高断熱複層ガラスサッシをつけるリフォームが大体補助率50%で断然お得
そのほか補助率は小さいが、窓自体を高断熱窓に替える、ガラスだけ高断熱ガラスに替える場合も補助金が200万円まで出る
こんな手軽で補助率が大きい補助金は見たことがないので、建築業界の人もこぞって実行することが予想される
予算がなくなれば終了なので、寒さ、結露、省エネを対策をしたい人は悩んでいる暇はありません。

B.令和5年度 住宅エコリフォーム推進事業(国土交通省)
こちらの断熱リフォームの補助金でこちらの方が補助額が大きいのですが
上限が35万円、1981年6月以降に建築された新耐震基準の建物と基準が異なり、
それ以前の建物は耐震改修を行う必要があります
●この事業で補助金が出るリフォーム
窓、ドアの断熱タイプにリフォームする
床、壁、天井 の断熱リフォーム(断熱材を設置するリフォーム)
高効率の設備機器に取替
エコキュート、エコジョーズ、高断熱浴槽、浴室シャワー水栓、LED照明、その他
住宅エコリフォーム推進事業HP
C. 次世代省エネ建材の実証支援事業(財団法人 環境共創イニシアチブ)
こちらも補助金額150万~300万と非常に補助金の大きい事業です
額が大きいのですが、条件や提出書類が沢山必要
断熱リフォームでも、少し趣旨が異なっており
リフォームの結果省エネになる窓・ドア、壁屋根床のリフォームおいて
既存の建材よりも工期短縮になる建材を使用すると
快適性向上になる蓄熱、調湿建材等の 効果実証を支援するのが目的
●補助金が出るリフォーム
モデル1 窓断熱
全ての窓、玄関ドアを断熱・防火・防風・防犯仕様の窓に改修
とそれと一緒に行う壁の断熱パネル設置工事
床、天井の断熱工事、居室の調湿リフォーム など
モデル2 内張り断熱
全部屋しなくても大丈夫
外壁に面する壁の断熱パネル工法による断熱工事など
それと一緒に行う、窓・玄関ドアの断熱リフォーム、居室の調湿リフォームなど
モデル3 外張り断熱
外壁すべてを 外張り断熱工法でリフォームする
とそれと一緒に行う窓、玄関ドアの断熱リフォーム
天井、屋根、床、基礎の断熱
高効率換気システムの導入
●補助金額
補助対象に該当するリフォームの1/2で下記上限まで
モデル1 窓・ドアのみ150万 窓ドア+一緒に行う断熱等のリフォーム 200万
モデル2 内張り断熱 200万
モデル3 外張り断熱 大阪府 300万円
●補助金が出る条件
① 他の補助金のリフォームと同時に出来ない
② 対象建材を使用する
③ 窓(ドア含む)、外壁に面する内壁、外壁のいずれかの断熱リフォームを
お住まいのすべて行う必要がある
④ 図面の作成が5枚、中間検査、断熱効果測定、定期報告 その他多数等の手続き業が
膨大にある(費用が別途かかる)
②.エコキュート取替に5万円の補助金
これも上記と同様の2022年12月中旬スタートの経済産業省の補助金、給湯器省エネ事業、
例えば、エコキュートを設置する場合に5万円の補助が出ます。
取り換えを予定してい方、エコキュート設置から15年以上経過している方、故障がちの方は補助金のある時に取り換えをしておくべきだと思います
これも、予算がなくなり次第終了ですので早い者がちです

③.こどもエコ支援事業
これもまた、2022年12月中旬スタートの国土交通省の事業で、今年好評であった ”こども未来補助金”という制度の2023年度版です。
今回は、①②の経済産業省、環境省と同時に申請が出来、同時にやっても補助が下りるのでメリットが昨年より増しました
具体的には、浴室リフォーム、キッチンリフォーム、洗面化粧台、トイレ、蛇口、ガス給湯器、玄関ドア、勝手口ドア、窓、エアコン、宅配ポストなどのリフォームです
ユニットバス、キッチンのリフォームは、工事の内容や部材個々に補助金がついており、
節湯水栓(蛇口)、高断熱浴槽、浴室暖房乾燥機、入口のドアを少しでも広くする、入口敷居の段差をなくす、手摺を取り付ける、窓の交換、ガス給湯器を取り換え、掃除のしやすい換気扇、自動調理機能付きコンロ、キッチンの対面化など
それぞれに補助金額がついており昨年浴室をリフォームをした人で13万円位の補助金が出た人もおられました
予算がなくなれば急に終了となります
昨年のこども未来助成金は3月までの予定でしたが、昨年末に突然終了しまして、もらえなかった人が沢山いたようですので、リフォームの予定をされている方は、できるだけ早く見積もり依頼をしてください

④.中規模リフォームのリフォームローン減税
これは、あまりにもメリットが大きすぎるので金額が下がったほどメリットが大きい所得税の減税制度です
屋根のリフォーム、2階の床の半分以上のリフォーム、家の壁のリフォーム(壁紙のみはNG)、外壁の半分以上のリフォーム(塗装は省く)等の大規模なリフォームを行った場合にリフォームローンを使った場合、10年間該当するリフォーム工事代金の年末のローン残高の7%が減税されるという仕組み
200万残っておれば、14万、100万でも7万とローンの金利をカバーしてくれるぐらいの金額です
詳細はリフォーム推進協議会のサイトで詳しく載っております
リフォーム推進協議会 減税ページ
⑤.耐震補強工事

古いお住まい(西暦1981年又は2000年以前建築)を耐震補強工事を行った場合、市町村からの助成金です
金額は40万~100万円と市により異なります。
また、耐震診断が事前に必要なのですが、その診断にも5万円の補助金がでます
耐震補強工事は、自治体の補助金もあれば、国の補助金もあります。
また、後述のリフォーム推進協議会のページにも掲載がありますが、
減税制度もありますので、業者と相談しうまく活用しましょう
詳細各市町村のHPを参考にしてください
⑥.ブロック塀の解体工事にも
ブロック塀の倒壊が2018年の大阪北部地震や台風で問題視されてから、ブロック塀の解体費用に補助金が出ております
廃止になった自治体もありますので、詳細は各市町村に問い合わせください
⑦.介護保険を使ったバリアフリー工事
介護支援事業者がご紹介するので、ご存知の方も多いと思いますが、手摺取付、段差解消、スロープ造作・設置、浴槽のマタギ高さを低くする滑りにくい床材に替える等、ご高齢者が自力で活動できるようにするためのリフォームにに対して18万円まで出ます
以上が良く使われる、補助金及び減税制度です

2.ハードルは高いが高額な補助金・減税制度

それでは、条件が厳しいが高額な補助金・減税制度を見て行きます
そもそも、高額な補助金や減税はなぜ、国が補助してくれるのかを考えるとご理解しやすいと思います。
国策として現在行っているのは、一言で言うと、
”以前の建築基準法で建てたお住まいを出来るだけ現在の建築基準法で建てたお住まいに近づけたい”
ということです
具体的に言うと
〇耐震性の高い建物
〇断熱性が高く、光熱費が安く抑えられる建物 = CO2の排出量が少ない建物
〇ご高齢者も自立した生活が送れるバリアフリーのお住い
〇ご高齢者の支援を家族内で行ってもらうため、3世帯同居可能な住居を増やす
〇欧米に比較して住宅の寿命が短いので中古住宅を長寿命にする
これらのリフォームを国の定める規定に従って行うと補助金や減税を受けられるのです
それでは、具体的に見て行きます
①.耐震性を上げるリフォームの補助金、助成金
建築基準法は1981年(昭和56年)と2000年(平成12年)に大幅に改正されております
したがって、今新築を建てると2000年の耐震基準以上の建物になります。これに近づけるため、一定基準の耐震強度にするリフォームを行う場合に補助金や、助成金が受けられます
補助金の金額は、市町村により異なり、40万円~最高120万円の地自体もあります。
また、耐震検査にもだいたい5万円の補助金が受けらます
建物ではないが、近年できた ”ブロック塀の改修工事” も補助金が出る場合があります
②.断熱性が高く、光熱費が抑えられるリフォーム
このリフォームは、地球温暖化対策である二酸化炭素の排出を出来るだけ抑えるために
省エネの設備機器や冷暖房をあまり使わなくてもいいように建物を高断熱にするというリフォームです
具体的には、太陽光発電、エコキュート、エコジョーズ、などの設備機器、高断熱窓の2重3重ガラスサッシや内窓の設置、ガラスのみを2重ガラスにするリフォーム、外壁や屋根に面した、床、壁、天井、基礎高断熱にするリフォーム
令和5年度の注目は前述の補助金がリフォーム額の半額ぐらい出る内窓の設置が注目です
③.バリアフリーリフォーム
前述の介護保険を使った各市町村の最高18万円の補助金、こどもエコ支援事業とは別に
国の規定に従った、バリアフリーリフォームを行うと下記の減税が受けられる場合があります
④.3世帯同居リフォーム
これは、トイレとキッチンをもう一か所設ける場合に受けられる減税制度です
⑤.住宅を長寿命にする
欧米に比較して、先進国である日本の住宅の寿命がかなり短く、資産をどんどん破棄している
この対策事業として、住宅を長寿命化するためのリフォームです
長期優良住宅というネーミングで、たくさんの条件があるのですが、その条件のクリアの状況により100万円~250万円の補助金を受けることが可能です。
⑥.主要構造部の面積の半分以上をリフォームする
木造の主要構造部とは、柱梁、基礎、床(1階省く)階段、壁、屋根、基礎などを半数以上修理のためはがしたり、別の物に取り換えたりした場合、住宅ローン減税を受けることができます
よくある具体的な例
〇屋根の下地板までめくって張り替えた
〇2階建ての2階の床をめくってリフォームした
〇2階建ての木造建築で2和室のすべての壁と1階の1部屋と廊下の壁下地からやり直すリフォ-ム
〇外壁サイディングを張替えた
〇室内の階段をかけ替えた
等が該当します
注意事項としては、鉄骨造、鉄筋コンクリート造2階建て以上の場合、これらの工事を行うと建築確認という検査が必要という法律があります
建築確認をパスするには、古い建物であっても現在の法律に合うように改造しなければなりません
したがって、減税を受けるよりも改造費用の方が多くかかります
これらの工事をしたいという場合は、補助金・減税を受けられる可能性があるので相談してみてください
参考資料
資料請求

3.現在受付期間中のリフォーム減税・補助金制度
上記のような、リフォーム工事を行いたいとなれば
下記の条件に当てはまるようにリフォームを行えばできるだけ予算を抑えたリフォームよりも
お得な場合があるので、どれが該当するかは難しいと思いますので専門家にご相談してください
① 補助金
〇こどもエコ推進事業
〇住宅性能向上のための先進的設備導入事業等
〇耐震補強工事支援事業
〇長期優良住宅化リフォーム推進事業
〇住宅エコリフォーム推進事業
〇住宅・建築物省エネ改修推進事業
〇住宅・建築物安全ストック形成事業
〇次世代省エネ建材の実証支援事業
〇既存住宅における断熱リフォーム支援事業
〇介護保険法にもとづく住宅改修の支給 など
② 減税
〇住宅ローン減税
〇リフォーム促進税制
〇固定資産税の減税
〇贈与税の非課税措置