古いシステムキッチンは部分的に直せる？

システムキッチンは10年以上が経過すると、
どこかしら壊れたり、修理が必要な部分が
出てきたりしてしまうものです。
メーカーが部品を製造する期間は
だいたい8年から10年ですので、
修理を依頼しても、当時の部品がないために
無理だと言われることもあるでしょう。

また、コンロや蛇口など、
機器類以外の修理が必要になった場合、
システムキッチンを丸ごと取り替えるように
言われることが多いのも現状です。

でも、本当にすべてを
交換するしかないのでしょうか？

システムキッチンの壊れた部分だけを修理したい

システムキッチンの壊れた部分だけを
修理しても、別の箇所が近いうちに
故障することもありますので、
すべてを入れ替えて新しくするのが
一番なのかもしれません。

ですが、お客様の事情で交換したくない、
または交換できない場合もあります。

例えば：

・年齢的に難しい

・家を相続してくれる人がいない

・金銭的に難しい

・業者との打合せやリフォームの時間が取れない

・リフォーム中もキッチンを毎日使いたい

・今のキッチンに愛着がある

・食器洗機、換気扇、コンロ、
ビルトインガスオーブン、
蛇口等の機器を交換したばかりだ

・今の家を売るかもしれない、など

ほかにも様々な理由があると思いますが、
ここでは、システムキッチンを
丸ごと交換せずに済ませる
解決策を考えてみましょう。

完全に元の形には戻せなくても、
多くの場合で部分的に直せることがあるのです。

システムキッチンの扉のリフォーム方法

例えば下の写真のように、
扉の仕上げ材がめくれてしまった場合。

修理方法として、以下の2つが挙げられます。

塩化ビニールシートで補修する
扉を作り直す塩化ビニールシートで補修する場合

1.塩化ビニールシートで補修する

塩化ビニールシート（塩ビシート）は
シールの高級版のようなものです。
扉全面にシートを貼るのですが、
実はこの作業、非常に難易度の
高いものなのです。
シールを貼るだけの簡単な作業と
思われるかもしれませんが、
壁紙や床シートよりも扱いが難しく、
内装仕上げの中で一番難しいと
言われているものなのです。
そのため、非常に高い技術が要求されます。

また材料費も、
1m当たり7,000円するものもあり、
想像以上に費用がかかることもあります。

仕上がりの状態をそれほど
気にしないのであれば、
塩ビシートはホームセンターで
入手できますので、器用な人なら
自分で作業できるでしょう。