迫りくる東南海地震に対応するために、住宅の耐震補強は重要になってきます。
耐震補強は、地震に対する建物の強度を高めるための工事です。耐震性の低い建物は、地震の揺れで壁や梁が破損したり、最悪の場合には倒壊するリスクがあります。そのため、地震に強い構造に改善することが必要です。
住宅は、建築当時の技術や基準に基づいて作られており、現代の耐震基準を満たしていない場合があります。特に、耐力壁の配置や強度が不足していることが多いため、耐震補強として新たに耐力壁を作ることが求められます。新たな耐力壁を加えることで、地震時の揺れを分散させ、建物の倒壊を防ぐことができます。
今回は床や天井を壊さずにできる、壁の耐震補強工事です。
床や天井を解体せずに、壁のみ解体して柱を露出させます。露出した柱の間に横桟を取り付け、金物でしっかり固定。その上で、柱と横桟にパネルを上・中・下の3段で貼り付け、一体化させて強固な壁をつくります。
この方法は、住んだままでも施工できる点や、工期・費用を抑えられるのが特徴。実際には「かべつよし」など、床や天井を壊さずに使える補強部材も多数販売されています。耐震工事の規模をできるだけ小さくしたい方にとって、非常に有効な選択肢です。
工事期間1ヵ月少々とかかりましたが、屋根の工事と、家財の多い中で、1.25倍の耐震強度を造る工事にしては比較的短期間で出来たのではないかと思います。