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吹き抜けをリフォームして 部屋をつくっても問題ない!? | 大阪府堺市で住まいのリフォーム・耐震リフォーム|株式会社SAMです。

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吹き抜けをリフォームして 部屋をつくっても問題ない!?

人気のリフォームの一つとして
未使用空間利用のリフォームがあります

床下収納庫の造作
階段下に収納庫やトイレの新設
屋根裏収納庫や部屋の造作
吹き抜けをお部屋や納戸に造作
などが代表的な未使用空間のリフォームです

しかし、新築当初の設計ではないものを
新たに造るので注意が必要な場合も・・・

床下は場所や大きさにより通気を遮ることがあります
結果、湿気が床下に滞り、土台や床板にカビが生えたり
ひどい場合は、室内にもカビがでてきたり
木材の腐朽や白アリの原因になることもあります

屋根裏は最上部の重量が増すことになります
上にオモリが乗っている棒と
乗っていない棒を立てるのでは
上におもりが乗っている棒の方が
バランスを取りにくいですよね

これと同じで、
建物を上が重くなればなるほど
地震時に揺れの影響を受けやすくなります

したがって、無駄に大きすぎるスペースや
梁の補強が必要な場所に床をつくる
サッシの設置など
重量が増すものはできるだけ避けるようにします

また、完成後も重い家具や荷物を
入れすぎると同じように重量が増しますので
収納物も注意が必要です

階段下収納はスペースを優先するために
じゃまだからと言って、柱を撤去してしまうと
建物の強度的に不安定になることがあります

吹き抜けスペースに関しては
床や壁を造ることにより、
建物全体の強度バランスが崩れて
揺れやすい建物になる場合があります

??? 

すこしイメージしにくいですね

では、吹き抜けに関してはもう少し詳しく・・・

阪神淡路大震災では
建築基準法にもとづいて作られた壁が規定量ある建物にも
関わらず倒壊した建物がたくさんありました

なぜ、倒壊や半壊が起こったか
研究を重ねた結果

建物は強い所、弱い所が偏ると
建物全体の強度バランスがわるくなり
揺れやすい建物となり倒壊しやすい
建物であることがわかりました

例えばば南側1点に弱いところが固まると
南側から倒壊することが多いということです

物には重さの中心、いわゆる重芯があります
長い棒でもどこか一点で支えるとヤジロベーのように
バランスを保って一点でも棒は落下しません
建物にも同様に重心があります

それともう一つ重要なのが剛芯というのがあります
強い箇所が南側に固まっていると剛芯は南側に偏ります
反対に東に弱い箇所が固まっていると
西に剛芯が偏ります

重心と剛芯の位置がずれていると
揺れやすい建物になります

したがって、重心と剛芯が出来るだけ近い位置にある方が
建物が揺れにくいということになります

したがって、規定量の壁を
バランスよく配置することにより
壊れにくい建物になるということがわかりました

そうして、阪神淡路大震災の5年後の西暦2000年に
建築基準法が改正され
それ迄は規定されていなかった
壁の配置バランス規定されるようになりました


話を吹き抜けに戻すと、
吹き抜けに部屋を造ると壁が増えることになり
壁の配置バランスが崩れ、
揺れやすい建物になる可能性がある
ということです

2階より1階の方の壁の配置バランスの方が
はるかに重要なので、
2階の壁を増やしたところで
あまり変わらないかもしれませんが
一応はバランスを検討の上した方が
いいリフォームと私は思います

とはいっても吹き抜けは階段と同様床の無い部分
当然建物の弱点です
耐震検査でも吹き抜けあるなしでは評価が変わります
そこに床を造るのですから、強度は必然的に増します

吹き抜けに関してその他の注意点としては
玄関が1階部分と2階部分にわかれることにより、
通気と明るさが損なわれる場合があります

窓がない場合は窓を設けるか
照明の明るさをより明るいものにする、
小さな換気扇や通気口をつけるなどの考慮も必要です


それから、吹き抜けに作った新しい部屋の入口に位置ですが
ウォークインクローゼットにする場合は部屋側からの入口、
納戸や物入れにする場合は廊下側からの入口が理想ですが、
吹き抜けは階段と隣接する場合も多いので理想どおりとは
行かない場合もあります

壁を破って入口にする場合は、
壁が一つ減るわけですから、
これも建物全体の壁の配置バランスの考慮が必要になります

しかし、これらの注意点を守れば
吹き抜けは、床がない場所に床を増やすので

メリットの多いリフォームと思います
見晴らしのいいお住まいであれば、
廊下の一部にして2階の小さなリビングルームにするのも
ゆったりくつろげる場所が出来ていいかもしれません
大きなクローゼットを設けて部屋の洋服ダンスを無くすと
部屋が本当に広くなります

一人でゆっくり趣味に没頭する
途中でも片付けづにそのままで置く
読書に没頭する、
など一つ部屋が増えると生活が
ガラっと変わることもありますね

未空間利用のリフォーム、
注意点はしっかり吟味して行うと
メリットの多いリフォームと思います

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