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白アリ駆除業者とはちょっと違う床下の湿気対策 | 大阪府堺市で住まいのリフォーム・耐震リフォーム|株式会社SAMです。

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リフォーム工事には検査がありません。だからこそ、ていねいに相談できる会社を選んでください。

白アリ駆除業者とはちょっと違う床下の湿気対策

床下がなんとなく湿気が多いような気がする
床が傷んでいる
かび臭い

このような現象がある場合、
白アリ駆除業者に依頼する場合が
多いようですが、
よくある床下対策に飛びつくだけですと
改善されない、無駄な出費となる
こともあります

リフォーム行ったり
アフターサービスをしてきた
自分の経験から違う方面からの見解も
参考になればと思い記事にしてみました

床下の湿気に対する
ご相談をいただくお住まいは
床下が土のお住い
いわゆる布基礎のお住いが圧倒的に多いです

近年のお住いは
コンクリートが打ってあるので
ほとんどが1990年代以前建築の建物です

建築されてから25年以上経過した
床下を見るとみると
湿気が多いまま放置しているお住いと
乾燥しているお住いとでは明らかに
違いが分かります

湿気の多いお住まいは
地面や床裏などにカビが多く
その他、木部の腐朽
白アリの発生、基礎に蟻の登った跡
等が見られることが多々あります

ここで、白アリ対策業者だけに
相談をしてしまうと
無駄な出費をしてしまう可能性があります

まずは、主な原因を調査することが大切

私たち建築業者も白アリ対策業者さんに
ご協力いただき、お住まいを長持ちするように
対策を講じてもらってきております

しかし、原因は一つではなく、
原因により対処方法も異なります

原因に対しての対策でローコストな方法から
処置を行って
解決しなければ、次に適切と思われる
方法を取っていく

という方法でつぶしていけば
主な原因がわかり、無駄な
出費で適切な対応ができます

私が今まで経験した原因は下記の通りです

1.雨水の床下浸水
2.床下の通気がほとんどしない
3.水漏れ
4.水染み
5.床下の土から湿気が上がる など

これらに対し、過去に行った
対策工事を順に述べたい

1.雨水の床下侵入

基礎の通気口の下部が家の周りの地面と
高さが同じか低い場合
雨の日には、通気口から床下へ
雨水が浸入する

対策工事として
家の周りが土のお住いは
基礎の下端にアルミの小さな衝立を建てることで
簡単に解消した

家の周りがコンクリートのお住いは
基礎際10cmほどコンクリートを撤去して
溝のような感じで土を露出させ
通気口より低い位置まで土を掘りこみ
そこにジャリを入れる

そうすると大雨の時でも、雨水が
溝の土に染み込んでいきますので
通気口から雨水が入らなくなった

雑草が生えるお住まいは砂利入れの前に
防草シートも忘れずに

2.通気口からほとん通気しない

立地上の問題で風が通りにくい、
内部の基礎に開口がない、
通気口を塞いでいる
通気口の前にエアコン室外機や
エコキュート、物置などを置いている

などが主な要因でした

物が置いてある場合は
次回の交換時期などに移設を
お願いしました

内部の基礎に通気が無く
床下で行き来が出来ない
お住いがあります

そんな場合の対策として
白アリ駆除業者さんは
基礎を割っていますが
建築業者からするとお勧めできない方法です

残りの基礎のひび割れ、部分沈下の
原因になります

通気できない部分は
床下防湿シートを敷くことを行いました

床下防湿シートの注意点は、
シートだけですと、シート下の温度と
シート上の温度差から結露を起こし
シート上に水滴がついてしまうので
シート上にコンクリートを敷くのがベストです
費用を抑えるために砂を敷きつめる
方法もあります

通気口がある場合で
立地的に通気しない場合は
床下換気扇をつけました

3.水漏れ

①給水管、給湯管の水漏れ

給水管や給湯管の水漏れの
場合は、水道料金が上がるので
わかります

床下の給水管や給湯管は露出管が
ほとんどなので床下にもぐれさえすれば
すぐに特定でき部分補修が可能です

注意点として、
床下の水やお湯の配管から漏れる場合は
全体的に寿命が来ている場合が多い

したがって、直してすぐ他の弱っている箇所から
また漏れることがあります

また、銅の給湯管の電食という現象で
錆びて穴が開くことが起こりやすい
お住いが不思議なのですが時々あります

このようなお住まいは
他の箇所も同様に銅管が錆びていると
思われます

2回続けて漏れたようなお住まいは
余裕のある時に全水道管を交換する、
銅管を樹脂管に替えることを
お勧めしております

② 排水管の水漏れ

排水管の漏れの場合、
料金が増えたりしないので
長期間にわたり床下が、
水びたしになっていることがありました

漏れる箇所は排水管の接続部のからの漏れがほとんど

疑いを感じたら早めにご相談が必要です

4.水染み

水シミは、いろいろな場合がありました

① 浴室からの水シミ

ユニットバスではないタイルのお風呂、
在来工法のお風呂はタイルの目地から
じわじわ、水分が床下にシミ込んでいきます

また、浴槽の下で一度排水が
コンクリートのすり鉢状の部分に
流れ底から排水されるようになってい
いますが、ここからもじわじわ水が
シミ出てきます

本来は防水処置を講じ、浴室廻りの
木部に湿気がいかないようにするのが
正しいやり方ですが、
費用が上がり、工事期間も伸びるので
1階の在来工法のお風呂は防水処置を
こうじていないお住いがほとんどでした

このようにタイルのお風呂廻りの
基礎部分から水分がシミ出て
床下が湿気た状態になります

対策は、ユニットバスに取り換えるか
タイルと浴槽を取り換える際に
防水工事を行うとぱたりとなくなります

② トイレからの水シミ

トイレの床を毎日のように水を流して
洗っておられるタイルの床のお住い
原因は在来工法のお風呂とほぼ同じです

床の水洗いを中止すればなくなります

タイル下は、他の床下のように空洞に
なっているのではなく、コンクリートと
土が入っている

長年、湿った土やコンクリートに
接してきた木部(柱の下部や土台)は
腐朽していることが多い

したがって、弊社では、
タイルのトイレのリフォームの時に
床下の土とコンクリートをある程度の
深さまで撤去し、他の床下と同様
木部と土が接触しないように作り変える
提案をしています

もちろんその際に腐朽部分の修理も行います

③ 傾斜地の山側からの湿気や
家の周りに水溜まりができる

お住まいの隣や裏側が傾斜地になっており
ご自身のお住いより高い土地がある場合、
雨水が基礎廻りにたくさん流れてくることがあります

雨天時に観察すると
山側の土地に降った雨水が自分の土地に
流れ込んできて、その水が床下にシミ出て
来ていることがありました

隣地の対策はできないので
家と傾斜地の間にコンクリートを打ち
適切な傾斜をつけて排水口に排水するようにするか、
コンクリートの溝を造って排水するようにしました

家の周りの土が粘土質で土にしみこまず
水がたまるお住いも同様の対策を行いました

このような立地のお住いは
床下からも湿気が上がりやすい傾向にありました

対策後床下の状況を確認して
改善はされたがまだ湿気が多い場合は

次の”床下の土地から湿気が上がる”

を次に行う方がいいと思われます

5.床下の土地から湿気が上がる

土地が湿気ている場合は
前述の傾斜地や谷間にある住宅地
隣に大きな水路がある、元湿地など
要因は様々です
自然環境の要因を取り除くことはできないので
床下に湿気が上がらない対策を行います

理想は床のリフォーム時に
防湿シートを床下に張り巡らします
そして、夏場はシートの下は湿気でひんやりして
シートの上は暖かいので結露が起こりやすいので
理想はコンクリートを打ちます

床をめくらない場合や、
費用的にコンクリートを打てない場合は
砂を敷き詰め、シートと空気が接触しないようにします

いかがでしょうか?

いま私が経験してきた床下湿気の原因は5項目も
あり、対策もさまざまだったと思います

まずは原因探求!が大切

はっきりとわからな迄も
一番可能性の高い、安く簡単にできる
ことから対策していけば
効率的な対策を行えば、お住まいを
長持ちさせることが出来ると思います

カテゴリー: その他トラブル
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