雨漏れの原因の7割以上はベランダなどの防水層から!10年に1度はメンテナンスをしよう
弊社は学校やビルの改修、住宅の新築、店舗作りまで行う総合建築業から分社し、現在はリフォーム専門の工事を行う工務店です
様々な建物の雨漏れの調査と修理を行ってきました
雨漏れの箇所は、屋根(屋上)、ベランダ、サッシ、壁
一番多いのはベランダなどの防水層が原因の雨漏れです
ビルの屋上などもベランダと同じ防水層で雨を防いでいます
雨を直角に受け、水が溜まる場所が最も雨漏れしやすいです
住宅ではサッシ枠の上部、ビルなどでは下部が雨を直角に受け、水が溜まる場合があります
しかし、材質は金属でその上から防水処理と外壁材料で覆われているので、適切な施工が行われていれば30年以上はメンテナンス不要です
壁は直角でないので、ひび割れがなく、ジョイント部分が割れてなければ雨漏れはしないし、継ぎ目が切れても防水層が内部にあり2重に雨を防ぐ形になっているので、雨漏れとして露呈しにくいです
瓦も雨を直角に受けますが、傾斜が付いているので水は溜らないし、瓦は何百年前からあるもので、雨漏れをしないための工夫や研究がされています
瓦は定期的なメンテナンスや補修作業がなくても、30年以上耐久性があるものがほとんどです
もちろん、メンテナンスを行わなければ寿命は短くなります
ベランダ防水の耐久性は?
一方でベランダなどはどうでしょうか?
ベランダは、防水層を形成し雨漏れを防いでいます
住宅の場合は施工性を考え防水材料を塗り込んでいるものが多いです
昭和の終わりごろから平成になるまでは、ビルの屋上で使われるアスファルト防水を行い、その上にセメントを塗って保護をしていたため、防水層に直射日光を受けないし、防水層も分厚いので30年以上経過しても雨漏れしないお住まいが多かったです
しかし、このアスファルト防水は施工に時間が掛かり、費用も高いことがデメリットです
なので平成に入ってから、1日で施工できる、ウレタン塗膜防水や、FRP防水に変わってきました
もちろん保護モルタルの表面にセメントを塗らない場合が多いです
このような状況ですので、防水材料のメーカーの指導する適切な施工が行われたとしても、10年ごとにメンテナンスを行うことが推奨されています。
新築で一番初めにメンテナンスをしなければならない箇所、住宅で一番多くメンテナンスをしなければならない箇所、それがベランダの防水です
しかし、新築の業者はメンテナンスについてあまり説明をしないのか、知らない方が多いです
したがって雨漏れの問い合わせでお伺いしてみると、ほとんどがベランダの防水層の寿命というのも頷ける部分です
もう一つ、この防水の施工は難しく職人により多少の技術の差があったり、日当たりや湿度の関係で、10年も経過しないうちに雨漏れが起こるのも、このベランダ防水です
ということは、住宅を所有される方は、ベランダの防水を定期的にメンテナンスをしなければならないことを認識し、良い業者を探し定期的にメンテナンスをすれば、雨漏れはかなりの確率で防ぐことができるということです
定期的な適切なメンテナンスは、建物の耐久性を保ち、快適な居住環境を維持するために欠かせません
この事を念頭に入れ、時期が来たらメンテナンスを検討しましょう