トイレの水が流れない!
「トイレの水が流れない!」
緊急の連絡がはいりました
トイレは使えなくなったら一大事!
だから、ワラをもすがる思いで
電話してこられる方が多いです
こんなやり取りをしました
「どんな状況ですか?」
「タンクに水がたまるのに
すごい時間がかかるのです」
「汚物が流れる方は
問題ないのですか?」
「ええ流れる方は大丈夫です」
「手洗い付きのタンクですか?」
「はいそうです」
「手洗いの水もほとんど
出ていなんです」
「そうですか。わかりました」
お得意さまでしたので
古い便器であるのはわかって
いたので質問しなかったのですが
初めてのお客様の場合は、
「便器はどれぐらい前に
取り付けたものですか?」
と質問をして便器の製造年代を
概算で確認します
なぜなら、15年ぐらい前から
タンクの内部構造が複雑に
なってきて
メーカーでないと修理が難しい
物も出てきているので
新しいか、そうでないかの
確認をする必要があるのです
これらの問い合わせの
内容から推測されることは
①弊社でも修理可能な便器
②配管のフィルター詰まりかも
③ボールタップ不良かも
という判断が出来ます
お客様の表現方法は様々なので
こちらから質問を投げかけて
初めて状況が理解できることも
多いので状況質問は非常に
重要です
そして、推測される費用が
あまりかからない、出来る限り
の準備をして現地に向かう
ようにしております
今回用意した部材は、画像の
ボールタップという部材で
どのメーカーや型番でも古い
便器なら合う
いわゆる”汎用部材”を
用意して現地に向かいます
現地に到着すると私の
とらえ違いや、
失礼ではありますが
お客様のとらえ違いも
ありますので現象を一緒に
確認するため便器の水を流します
そうすると
お客様のご説明のとおり
手洗いの水がちょっとしか出ず
水がタンクになかなか溜まらない
タンクのふたを開け
タンク内をのぞいてみると
水がちょっとしか出ておらず
なかなか水がたまらないのも
うなずけます
現象を確認したので
まずは水が便器に来ているか
確認します
それには、トイレの止水栓
(トイレの水を止めるバルブ)
が必ずついていますので
それを全開にしてみて
再度流してみます
症状が変わらないので
止水栓が締まっているので
水があまり流れない
という原因を除外できました
しかし、まれではありますが
止水栓が古いと、その不良で
全開にしても水がほとんど便器に
行かないこともあるので
止水栓が古い場合は、
バケツを用意し配管を外して
便器に水が来ているかの
確認も必要になります
今回はウォシュレト交換時に
新品に変わっていますので
除外としました
次はフィルターの詰まりを確認
をします
それは、便器につながっている
配管を外せばフィルターが
見えるのですが目詰まりはなく
フィルターの目詰まりは
除外されました
これでボールタップ不良が
最も可能性が高いことになり
ここで初めて
ボールタップを交換します
交換した結果症状がなくなり
タンクの水がすぐにたまり
手洗いの水の適量が出る
ようになりました
正常な状態になりました
今回、お客様の時間がなかったので
後日の交換作業となりましたが、
用意していったボールタップで
対応可能でしたので
もし、お客様の時間があれば
部品取り寄せのため後日修理
ではなく、当日修理が可能でした
このように古い便器の場合は
汎用性の部材が水道部材メーカー
三栄水栓、カクダイ等から
たくさん出ておりますので
それを用意していくとその日に
修理完了することが出来るので
お客様が不便な日が短くて済みます
TOTOやINAX(LIXIL)の純正部品では
ないので多少の不安と思われる方も
いらっしゃるかと思いますが、
経験上、部材が悪くてすぐにダメに
なったことはないし、
メーカーの保証期間もとっくに
過ぎているので保証対象外
という心配もありません
それよりも、トイレが使えなくなる
期間を 少しでも短くなる方が
いいと思うので弊社ではこのような
対応を場合によっては行います
今回水が流れない症状ででしたが、
そのほかにトイレの水が流れっぱなし
になるやちょろちょろ流れるなどの
症状の場合写真のような
フロートゴムという部材があります
何種類かあるがメーカーぐらいは
お客様もわかると思うので
メーカーさえわかれば
多くても2種類まで絞れます
弊社の対応ばかり説明しましたが
便器が確実に悪いとわかっていれば
TOTO,リクシル(イナックス)は
非常に対応が早いメーカーなので
頼りにする会社がなければ
メーカーに直接電話する方が
いい場合もあります
但し、メーカーに症状説明後
質疑応答の結果、原因が便器以外と
わかるとメーカーは対応しません
ので対応を断られます
また、電話では原因が特定できず
メーカーに来てもらって
そこで初めて原因が便器以外に
あるとわかった場合、
直らないのに出張費だけは
かかり、そこからさらに水道の
修理業者を探すことになり
便器が使えない日がさらに
長くなることもあるので
原因が便器以外の可能性がある
と言われたときは注意が必要です
私は建築・リフォームの会社なので
修理というのはアフターサービスで
やっているだけなので
そのためだけに人員を配置していない
ので、可能な限り緊急も応じてますが
行けないときもあります
だから、お客様でもできる応急処置が
有れば何らかのアドバイスをしたり
応急処置だけとりあえず行くことも
あります
反対に、応急対応の業者さんは
応急対応専門なので即対応してるので
非常に素晴らしい仕組みで
見習うこともたくさんあります
しかし、職人さんや会社により
仕事の質や金額にばらつきが
あるようなので弊社が勧めることが
できないのが悲しいところです
メーカーさんのように均一な仕事と
金額の緊急対応業者が出来れば
いいと思うのですが
仕組み上難しいのは
なんとなくわかります
だから、持家の方やマンションを
所有している方は、緊急なことが
起こる可能性があるので
住まいのトラブルを相談できる
いい付き合いができる業者さんを
見つけておくとは
大切なことだと思います