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平成30年(2018年)の台風被害の最終の屋根工事をやっております | 大阪府堺市で住まいのリフォーム・耐震リフォーム|株式会社SAMです。

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平成30年(2018年)の台風被害の最終の屋根工事をやっております

関西を襲った台風21号から1年半ようやく弊社の台風災害の
復旧工事が終了を迎えようとしております

えっまだやってたの?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが
瓦の職人さんが非常減っているからなのです

ではなぜ、こんなにたくさん建物があるのに
屋根の職人さんが減っているのでしょうか?

屋根とひとまとめに言いますが、屋根の仕上げ材は数種類に分類されます
焼き物陶器瓦、セメント系形成瓦、平板スレート瓦(カラーベスト)、金属瓦、
アスファルトシングル、波板スレート屋根、防水シートや塗膜防水などです

(アスファルトシングルはあまりなじみのない屋根材だと思いますが
アメリカでは、日本と比較にならないほど多いらしいです

瓦サイズのアスファルトのシートで、
施工のしやすさと仕上がり意匠のため
小さなシート状にしているようです

日本では、戸建てでもありますが、
マンション等の大規模の建物に使われることが多いようです)

これらの屋根材の種類に応じて
① 瓦職人
② 板金職人
③ スレート職人
③ 防水職人

等の専門職がいます

瓦職人は 焼き物陶器瓦、セメント瓦、平板スレート瓦
板金職人は 金属瓦
波板スレート屋根 スレート職人
防水職人は 防水シートや塗膜防水

アスファルトシングルや、波板スレート屋根は
大規模の場合は専門職が施工しますが、
施工が比較的容易なので、瓦や板金の職人が行うこともあります

今住宅で一番多い平板スレート瓦ですが、
これは本来は瓦の職人の仕事なのですが、
これも施工が比較的容易な種類でしかも需要が多いので
板金の職人さんでもベテランの方がいらっしゃいます

このように屋根の材料の種類により
職人さんが異なるのです

現在日本の建物ではどの屋根材が多く使われているのか?

ビル、マンション、工場、住宅、などは
防水屋根、金属屋根、スレート屋根(平板波板)が
圧倒的に多いのがわかります

これは施工スピードが速く、
工事金額が安いものが優先的に選ばれております

高額で工事期間が長い陶器焼き物瓦はあまり
採用されていないようです

さらに、住宅の耐震強度計測する場合
屋根の重量判定が3段階に分かれており
軽い、重い、非常に重いのうち
焼き物陶器瓦は重い、非常に重いのいづれか
になります

建物の頂上が重いと建物が揺れやすいので
その分建物の骨組みの補強が必要になります

工事期間が増え、工事費用もあがります


このようにして、
焼き物陶器瓦の需要が減り、それに伴い
瓦の職人さんがどんどん減少しているのが
現状です


そして、台風21号では焼き物陶器瓦の屋根の
被害が大多数でした

これは、風の当たり具合もあると思いますが
瓦の住宅は比較的古い建物が多いのと
このような台風は数十年起こってなかったので
メンテナンスをきっちり行わなくても
このような被害にあうことがほとんどなかったためです

瓦屋根は乾式工法と湿式工法というのがありまして
湿式は下地板の次に土を乗せてその上に瓦を葺いていきます
そして端や棟などは漆喰(しっくい)という
白セメントと銅線で瓦を固定します

それに対し、乾式工法は土を乗せず、下地板に桟を打ってそこに
瓦を引っ掛け、釘で固定します

写真の瓦が一部飛んで土が見えているのが湿式
桟が並んでいる画像が乾式工法です


そして、瓦が飛んだ家は圧倒的に湿式工法が多数でした
湿式工法はしっくいや瓦のずれのメンテナンスをおこたると、
隙間から水分が入り、そうなるとさらに下地の土が流れて
瓦がずれます

瓦がずれると隙間が大きくなりさらにズレが進みます
このような悪循環により瓦が緩み飛びやすくなっていたのです

また、銅線も年数とともに切れたり弱っているので
簡単に棟の瓦が飛ばされたようです

したがって、現在ではメンテナンスがほとんどいらない乾式工法が
主流になっております


台風21号での被害が今までかかった理由は
①陶器瓦、焼き物瓦がのお住まいの被害が多かったこと
②陶器瓦、焼き物瓦の職人さんが減っていること

でした

このような状況と理由から私のお客様の多数は
焼き物陶器瓦を復旧さすのではなく
金属瓦に葺き替えて頂きました

職人さんが多いので少しでも早く工事の順番が回ってくるし、
これで、耐震強度計測で”軽い”になり地震に少しでも強くなり
メンテナンスがあまりいらなくなりました

しかし、100%金属瓦や平板スレート瓦(カラーベスト)が
いいのかといえばそうでもありませんので知っておいてください

和形の淡路瓦などは何十年もモデルチェンジしておらず古いものも一部飛んだ
屋根では補修ができました
そして、和形の瓦は塗装などのメンテナンスが不要です

平板スレート瓦や、金属瓦は30年は大丈夫というメーカーの仕様ですが
お住まいによっては20年もすれば
表面塗膜が痛んできたり、苔が付いたりしてきて、
塗装メンテナンスをした方がいい状態にまで劣化する環境のお住まいもあります


現在、日本の木造住宅は20年から30年で資産価値がゼロ円になるため
平均すると約30年で解体されるようです
これは欧米諸国と比較すると非常に短く国全体の資産を著しく損失していることに
なるので、国の施策として耐久年数を上げようとして
リフォームでは耐久性を上げる助成金を出したり
新築では高耐久の住宅の仕様のルール化が進んでおります

したがって、今後新築や、リフォームで骨組みを補強して、日本独特の乾式瓦も
注目されるかもしれません

あなたはどっちらがいいでしょうか?

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